院長挨拶

院長写真
 
 三好病院の新棟が完成して、はや3年が過ぎました。その間、職員は様々な変革に努力してまいりました。そして、まだまだ不十分ながらも、ひとつの方向性は見いだせたように感じています。
 平成29年1月、病院理念を職員投票によって策定致しました。「誠実で信頼される病院となる」。「衣食住」が「医職住」に変わったと言われる昨今、医療は地域作りの基本であると言われています。「今こそ誠実さで地域の信頼を得て地域を支えたい」との、職員一同の思いが結晶しました。
 3月、「初期臨床研修病院」に指定されました。全国の地方病院が医師不足にあえぐ中、三好病院にとっても医師不足は大きな課題です。「それならば『地域マインド』をもった研修医を自分たちで育てよう」。そんな思いでこの3年間努力してまいりました。プログラムでは、当院と同様、山間部に囲まれた盆地にある諏訪中央病院とも連携させて戴くことができました。今後も魅力あるプログラム創りで、研修医に選んでもらえる病院創りを進めます。
 6月、救急専門医が2名体制となりました。西部圏域で唯一の救命救急センターを守り人材育成できる病院を創るため、徳島県病院局と徳島県立中央病院にご協力を戴きました。都市型だけでなく地域特有の救急も理解できる救急医を、三好の地から育ててゆきたいと思っています。
 8月、「三好病院連」が23年ぶりに復活しました。職員一同で準備し、待ちに待った”いけだ阿波踊り”の最終日には、汗と感動の渦に飲み込まれました。「三好病院連」はこれからも毎年、池田の町に踊り込みます。
 9月、三好市、地域包括支援センターとともに「オレンジカフェ」を開催しました。これは一昨年の「院内デイケア・さぎそう」開設に続く、高齢者ケア対策の一環です。三好病院では65才以上の入院患者さんが7割以上を占めています。この地域において、認知症を含めた高齢者のより良いケアが、今後ますます重要になることは言うまでもありません。摂食嚥下対策や訪問看護へのサポートも含め、地域に開かれたケアを進めてゆきます。
 
 そして、平成30年、今年は「小児医療」にも力を入れます。2月の徳島大学小児科・香美(かがみ)教授のご講演を皮切りに、いくつかのご講演やシンポジウム・ワークショップを予定しています。また、秋の市民公開講座には「がん」を特集する予定です。これからも地域に必要な医療を、地域と一緒にもとめてゆきたいと思います。
 
 
 
平成30年1月          

徳島県立三好病院長  住友 正幸